2012年11月15日

最後のフロンティア 1 (サークルトレイン) ミャンマー編


 1. サークルトレイン(ヤンゴン)

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(ミャンマーの位置)

 ミャンマー連邦共和国、通称『ミャンマー』、※1)人口約5200万人、インド、バングラデシュ、中国、タイ、ラオスと国境を接する国である。南北の最長距離は約2,000キロ(南へ約700キロの方は尻尾のように狭い)、東西の最長距離は約1,000キロ、面積は日本の約1.8倍の大きな国だが、隣国タイと同じレベルの規模の国だ。

 しかし、タイと違うのは、この国は長らく中国影響下の軍事独裁国家だったこともあり、ずいぶんと遅れた国という印象がこびり付いているが、事実そうである。だが、国を開けた今、政治が後ろ向きにならない限り、これから急速に経済発展することは目に見えている。そこで、今のうちに未開の鉄道に乗ってみよう、という事で、

『ミャンマー、ジャンピングトレインの巻』
と題して、ヤンゴンからマンダレーまで約600kmを走破してみよう、という企画を立て、財政の壁と戦いながらバンコクより北西の旧首都へ飛んでみた。
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(ヤンゴン国際空港)

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(日本製のバスが早速お出迎え)

 バンコク国際空港に比べて笑ってしまうほど片田舎のように感じるヤンゴン空港から車で約30分、僧侶やアカデミックな若者が闊歩する喧騒の町、ヤンゴンが姿を現す。この大都会の町の造りは、海からやってきた侵略者たちが、大河ヤンゴン川から這い上がるようにして占領し、そこを拠点にしてビルマ全土に広がっていった名残でもある。
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(植民地時代の建物が堂々と。ヤンゴン中央郵便局)

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(日本語のロゴのトラックはある意味でステータス?)

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(ヤンゴンの街の喧騒)

 そんな歴史のおかげで、河に面した平たい一角がこの町の中で最も忙しい地域であり、そこは狭い区域に薄汚いビルや粉汚い複合建物がブタ小屋のように乱立している。そんなグチャグチャな路地を北へ歩いていると、やがてうっそうと茂った緑がポカンと広がるエリアが目の前に広がる。

 実はそこはヤンゴン中央駅。駅構内と大雑把なヤードが実に無駄なスペースを陣取っていて、太陽に向かって激しく伸びる雑草たちのおかげで線路が消えかかっている。望遠越しに覗いたその雑草から‘グーン’と広角にレンズを広げれば、そのヤンゴン駅は避難場所のようになかなか大きく観える。

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(広い構内のヤンゴン中央駅)

 駅にはいくつかの列車が屯(たむろ)し、やがて煤を吐いた機関車が‘ゴットンゴットン’と軽そうな客車たちを引き連れて車輪の鈴を鳴らしながら陸橋の下で唸って行った。駅からは東西方向へ一線しかないが、いくつかの近郊路線がヤンゴン首都圏にはあるようだ。

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(客車列車の近郊線)

 その中で環状線(サークルトレイン)というものがある。東京で言えば山手線みたな存在か。しかしこちらは電車ではない。例えば、機関車が5輌〜以上の客車を引くぱってゆくタイプのものが主流で、駅間距離は1キロ程度のものがほとんど。よってかなり鈍足である。

 一周が45.9km、山手線の1.3倍、駅数39駅、およそ200輌の客車で毎日10〜15万人が利用している。最も運転間隔が短いのが、朝どきの15分であるが、2012年9月現在、以下のような列車本数だった。
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(サークル線路線図)

8;20,/8:35,/10:10,/11:30,/11:50,/13:05,/13:40,/14:25./

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(サークル線列車)

 本当にこれだけなのか、ちょっと疑ってしまうが、上記の列車はあくまでも完全一周するタイプのもので、区間列車がまだけっこうある。しかし、けっこう頻繁に予定時刻が変わるようなので、もし訪れるのであれば、このスケジュールはあまりあてにはならないであろう。※2)

 面白いのが、馴染みだった日本の気動車と、ここでかなりの確率で出会えることだ。今回は、JRのキハ58や四国で活躍していたキハ47、そして九州の松浦鉄道出身の気動車たちと出会えた。

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(松浦鉄道出身)

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(四国出身)

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(北日本出身)



 ではサークルトレインに乗ってみることにしよう。

 続く・・・

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参考文献:
※1) CITY POPULATION :『 『by : E conomic & World Urbanization Prospects The 2007 Revision』
※2) http://www.minamitours.com/yangon_circular.htm
posted by kazunn2005 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行
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